定年再雇用を途中で退職後1週間が経って今思うこと

生き方

定年再雇用後あと1月で62歳という時点で退職し1週間が経った。
約40年間勤務した会社を離れて、金銭的なことはもとより精神的な面でどんな変化があるのかと退職日前後はジェットコースターの再頂点にいるような気分だった。が、数日は滑り落ちるような感覚を味わったが今は落ち着いている。
当初やりたかったことに集中し始めているからだと思う。

自分の場合、取り組んでいるのは以下の4つ。
・音楽;10年前から始めたピアノの練習に従来の数倍の時間をかけるのと音楽理論の研究、クラッシック・ジャズの名曲・名演奏の聞き直し
・読書;今まで落ち着いて読めなかったゲーテなどの古典を読んでこれから生きていく上での肥やしに
・散歩;ダイエットのためもあるが、いずれ仕事に復帰した時のための体力づくり
あとは現役時代からずっと大切にしてきた妻との会話や散歩がすごくリフレッシュになっていてありがたい。

自分の場合、酒は10ヶ月前からやめているし、旅行など娯楽的なことは一切していない。当面するつもりもない。
結局何らかの形で仕事につながる可能性のあることをしていたいのだと思う。その方が気分が落ち着くのだ。

それ以外に一番やりたかったことに今更ながら気付いた。

「会社を辞めること」そのものである。
会社に所属していること自体が苦痛で解放されたかったのだった。

退職するか迷っていた時に「65歳までの3年という貴重な時間を面白くもない会社の仕事に捧げてしまってよいのか」というのがあった。「65歳」は年金受給開始云々はともかく自分にとって大きな節目になる予感がする。その時心身ともに急に弱ってしまうような気がする。
もしそうなったとしたら、そこから音楽だの読書だのを始めても間に合わないだろう。

一度きりの人生、会社を辞めたことで後になって後悔せずに済むのだろうと今は信じている。

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