【体験談】酒を一滴でも飲んだが最後この幸せな日々は終わる

日常

大袈裟なタイトルである。とはいえ今年の正月以来約8ヶ月間一滴も酒を飲まずにいるおかげで、本当に自分が生まれ変わった気がするし以前よりはるかに前向きな気持ちで日々過ごせている気がするので、その体験談を書いてみたい。
ちなみに私は体調を崩して休職中もうすぐ休職のまま退職予定の61歳既婚男性である。

酒を飲むのを止めるまでは、だいたい以下のペースで飲んでいた。
・平日はほぼ全く飲まないが、月に1〜2回大酒を飲む。
・1回に飲む量はというと、まず昼間から町中華などで瓶ビールを2本飲んだ後家に帰ってビールのロング缶2本、濃いめのハイボールロング缶を2〜3本くらい飲んでいた。
・飲んだ後は酔って寝てしまうか記憶が飛ぶかしていた。(幸いそのことで大きな粗相はせずに済んでいる)

若い時分はほぼ毎日飲んでいて、多い時は月に1、2回のペースで平日からビールのロング缶3本くらいに続きウイスキー720mlボトルを3分の2ほど空けてしまう感じだった。
今でも当時の会社の元同僚から「あの頃は平日の朝から酒臭かった」と言われることがある。
ほとんどアルコール依存症とかアル中の一歩手前だったのだと思う。今思えば酒が美味しいから飲むというよりも「酒が強い(つもりの)」自分に酔っていたのだと思う。

その頃の自分はいつも気分がどんよりとしていて、ちょっとした事がきっかけで軽い鬱状態になることが多かった。

それが60歳になった頃から酒量が減り、特段決心したわけではないが今年明けに飲んで以来まったく飲みたくなくなった。たまの外食時に「ビールでも飲もうかな」と思う事があるが、「また以前のあのどんよりした気分に襲われたくなかったら飲むのは止めとけ」という心の声がして飲まずに済んでいる。
隣のお客が美味そうに生ビールのジョッキを傾けていても羨ましいとは全然思わない。

単に歳のせいでアルコールが弱くなっただけなのかもしれない。が、飲まなくなって以降1ヶ月経ったあたりから確実に以下が起きている。飲まなくなる直前の酒量が大した事ないにもかかわらずである。

・少々嫌なことがあっても以前のように深く落ち込むことがない。一時的に落ち込んだとしても30分程すれば回復することが多い。
・特に他にはダイエットなどしてないのに、3キロくらい痩せた。
・休職中で退職検討中という日々にもかかわらず前向きな気持ちで今後のことを考えられている。
・散歩中に何気ない景色を綺麗に感じているのに驚く。以前はそんな感じはなく世の中全般にやや靄がかかって見えていた。
・ぐっすりとよく寝られる。朝起きた時のスッキリ感が以前に比べて半端ない。ちょっとした昼寝でも気絶したように眠れる。なので体調がすこぶるいい。

今は会社や仕事を離れて人間関係やしがらみから解放されていることも心身の調子がいい原因かもしれない。
だが酒を一滴でも飲んだが最後途端に以前の状態に戻ってしまうのはなんとなくわかる。

毎日憂鬱な事が多くて、そういう時はつい酒に手が伸びがちという方は、決して無理にとは言わないが一度試しに飲むのを止めてみることをおすすめしたい。

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